ながおか森林塾 第12回(2018年)

三日目 2018.06.23

下界では暑い日々が続いていますが、林内は程よい気温。
森林の持つ力を感じさせてくれます。
最終日、元気にスタートしました。

今日の講座内容は
伐倒 ----------- 今日は受講生同士で相談しながら伐倒していただきます。
枝払い --------- 伐倒した木を使わないなら、そのまま放置してもよいのですが…。
造材 ----------- 使うという前提で、必要な長さに切ります。
集材・製材 ----- ロープウインチとロゴソールのデモを行います。


9時00分 集合
訳有って、受講生二人おやすみ。
密度の濃い講座になりそうです。

お休みの二人には、希望があれば後日補講・補習を行います。
9時10分 伐倒 ― 前回のことを思い出して。
今日は受講生同士で相談をして、伐倒方向などを決めてもらいます。

伐倒方向は、重心の方向で、係り木にならないところを狙ってもらいます。
下の写真のように受け口の方向に枝などを立てるのもよい方法です。
根曲がりの木や根張りの大きな木は、その影響の少ない上のほうに受け口を作るのも一つの方法です。
しかし、上過ぎると姿勢が悪くなり、危険も増しますのでほどほどに。
講座では、伐倒時には、あらかじめロープをかけておきます。
これは、傾きの少ない場合などで、追い口を入れても動き出さない程度に弦を作った後ロープを引いて倒します。
伐倒者が余裕をもって退避できるので、初心者には有効な方法です。ロープは滑車をかませてしっかりと張っておきます。
もう一つは、係り木になったときの処理を簡単にするためです。
この場合、ロープは伐倒木に取り付けただけで、伐倒者の邪魔にならない程度に保持しておきます。かかり具合を見て、引く方向を判断します。

ロープをかけてあるのに、クサビで倒そうとする人がいますが、無駄な作業です。ロープをセットする時間が惜しい場合はクサビだけで・・・。かかり木になったら余計時間がかかります。
12時00分 昼食
13時00分 枝払い・造材 ― 枝は幹と面一に、造材は幹に直角に。
枝払いは、思いのほか危険の多い作業です。
キックバックが起きたり、下側の枝を払ったとたん作業者のところへ倒れ掛かってきたりします。
一度で全部払おうとせずに、見える枝から処理するようにしてください。
重たいチェンソーは木に預けたりして楽をしましょう。
造材では、初日の玉切りと違って、20数メートルある木を必要な長さに切ってゆきます。
木のどこが地面についているかによって切った後の動きが違ってきます。判断を間違えると、チェンソーを挟まれたり、作業者に跳ね返ったりします。
14時40分 集材・製材 ― 大型の機械でなくても、便利な機械があります。
15時40分 まとめ

三日間の講座が終わりました。
この講座の内容はほんの入り口、ダイジェスト版で、何よりも安全について多くの時間を割いているつもりです。
これからも安全に留意してご活躍を期待しております。

私たちチーム木念人に出来ることがあれば遠慮なくどうぞ。
というよりも、私たちと一緒に活動しましょう。チーム木念人のメンバーになりませんか?