ながおか森林塾 2016年

二日目 2016.06.04

二日目も良い天気に恵まれてのスタートとなりました。
前回の内容を頭と体が覚えているかな?

今日の講座内容は
施業診断 ------- 今の森林の状況を知る。この森林は健全なのか?このままでよいのか?
選木 ----------- この森林を元気にするには、どう間伐したらよいか?
受け口練習 ----- 一日目の内容を思い出して、思った通りの受け口が作れるかな?
伐倒 ----------- 果たして、自分が決めた方向に伐倒できるか?安全に作業を行います。


9時30分 施業診断 座学
星野講師による施業診断の講義です。小鳥のさえずりを聞きながら、清々しい雰囲気で始まりました。  日常あまり聞くことのない言葉もあり、受講生たちも真剣です。講師はわかりやすく図を描いての説明。
11時00分 施業診断 選木
この森林の現状を調査します。 10メートル四方の中に、どの種の、どのくらいの太さの木が、何本あるかを調査し、込み具合を調査します。
この森林の未来を見据えて手入れの方針を決めます。 どの木を残して、どの木を間伐するか、各チーム内で相談して決めます。素性のよい木とは、どういう木なのか?意見が分かれます。(笑)
目測による、樹高測定。ズバリ賞は出るか?う〜ん、20メートルくらい! 実測すると28メートル。一番近い受講生は佐藤さんの26メートルでした。皆さん20メートルくらいを予想していましたが、思いのほか高いです。
大野講師による伐倒のお手本を見て、切り口の説明です。ツルの役割、倒れた方向と受け口の関係を理解。 年輪を数えると、この木は52年物であることが判明。
12時00分 昼食
木陰で食事をとりました。昼頃になると日差しも少し強くなってまいりました。
13時00分 受け口を作る練習 ― 一日目の復習です。体が覚えているでしょうか?
チェンソーを構える姿も、様になってきましたね。
より、正確に!自分の思った姿に近づけます。
13時40分 伐倒作業 ― 実際に一人一本の伐倒にチャレンジ。
ロープを用いて安全に伐倒します。講師は「ワンタッチラダー」でロープを固定し、伐倒方向に引きます。  伐倒方向にロープを固定して、伐倒作業に入ります。受講生同士、協力しながら、滑車を使ってロープの牽引方向を変えます。自分のところに倒れてこないようにします。
この方向であってますか〜?方向がきちんと出るまで、何度も調整します。
さあ、追い口を入れて、伐倒します。狙った位置にきちんと倒れるでしょうか?緊張の瞬間です。少しづつ切り進めていきます。「動いたーっ!!」 ツルの引きちぎれる「ギ〜ッ」という音とともに、動き出しました!!あらっ?「掛かり木」になってしまいましたね。木の枝に引っかかってしまいました。
16時00分 終了

この日は6本の伐倒を行い2本が「掛かり木」となりメンバー総動員で掛かり木を解消しました。
やはり経験がものをいう世界です。どんな場面でも冷静に対応しました。

次回は、さらに伐倒を行いまして、伐倒した木の枝払い、造材、ロープウインチを使用しての集材を行います。
また、ロゴソールを使用しての造材のデモンストレーションも予定しておりますので、体調を整えての参加をお待ちしております。