ながおか森林塾 2016年

一日目 2016.05.21

今年の受講生は25歳から58歳までの平均年齢46歳の6名。
久しぶりに天気の心配もなく、元気に講座のスタートです。

今日の講座内容は
チェンソーに慣れよう ----- チェンソーの構造から玉切りへ。
目立て ------------------ 切れない刃物はただの鉄くず。切れる刃にするには。
受け口練習 -------------- 伐倒のために重要な受け口作りの練習。


9時00分 集合・オリエンテーション
受講生と講師・スタッフの自己紹介から始まりました。 
9時30分 チェンソーについて ― 構造や燃料、取り扱い方について説明。
チェンソーは大きな事故につながる道具です。構造や、各部がどうしてそうなっているのかを知ることが安全へつながります。
9時50分 玉切り ― 上から切ったり下から切ったり。キックバックも経験しましょう。
受講生の皆さん。初めてチェンソーを持った方もいます。それは誰でしょう。   でも、皆さん落ち着いていますね。
切り進むにつれ、徐々に腰を落としています。
10時50分 目立て ― 使っているチェンソーが切れているのか切れないのかを知ることが重要。
人生いろいろ、目立ての姿もいろいろ。肝心なのはカッターとやすりの関係をしっかりキープすること。
そのために見つめるのはあそこだけ。
12時00分 昼食
木立の中で食べるコンビニ弁当はいつもと違う味です。
12時50分 目立て ― 昼食をはさんで、さらに切れる刃を目指します。
刃が切れているかどうかは切ってみればわかります。
チェンソーを持つ左手を離してもスウウウウッと切れていきます。
その違いが判るかどうかが肝心です。
それが解らない人は切り屑を見ましょう。
大きな切り屑が出ていればOK.粉ばかりの人はやり直し。

幅の太い切り屑が出ることを目指しましょう。
簡単ではありませんが、ソーチェン1本ダメにするつもりでやれば、何とかなります。
14時15分 受け口練習 ― 水平切りと斜め切りの合わせ方や、方向の決め方の練習。
思った方向に伐倒できない最大の原因は水平が出ていないこと。いくら受け口の方向を調整しても…。
バーの水平は体に叩き込みます。森林に水平なところはありません。いつでもどこでも、地球の中心を感じます。
受け口練習は二人づつ3班に分かれて。いきなり立ち木で練習するのは危険極まりないので、丸太を立てて練習。
受け口の作り方の一つとして、水平切りの後、チェンソーを動かさず、左手を持ち替えて、斜め切りへ。という方法があります。
このとき、足(立ち位置)を動かさず、体の中心を感じていることが肝心。
15時20分 チェンソーのメンテナンス ― 使った後には簡単な清掃をすることで、次も快適に使えます。
15時45分 終了・解散
お疲れさまでした。受講生の皆さんなんだかすっきりした顔をしていますね。
     

初めてチェンソーに触れた方、如何でしたか?
チェンソーは危険な道具だけど、ちゃんと学べば怖がる必要はありません。
森林の手入れには不可欠な道具です。何が危険で、どう扱えばよいかをしっかり覚えてください。

次回は森林の現状を調べ、将来を見越した手入れの方針を決めます。
そして、立木の伐倒です。一人最低2本は倒しましょう。