ながおか森林塾 2014年

三日目 2014.06.28

いよいよ最終日です。これまでのところの消化不良はありませんか?
切っただけでなく、何とか使いたいものです。
その為に、枝を払い、長さをそろえ、トラックで運び出せるように道路脇に集めましょう。

今日の講座内容は
伐倒 ------------- 前回学んだことを思い出して、狙ったところへ確実に。
枝払い・造材 ----- 枝払いは思ったより疲れるし、事故の多い作業です。
集材 ------------- 林内に散乱している伐倒木を一箇所に集めるには「設計」が大事。
測量 ------------- 面積を知るだけでなく境界を知ることが重要。


9時00分 伐倒 ― 前回同様2班に分かれての伐倒。ロープや滑車のセットも受講生にやってもらいます。
倒す方向が決まったら、なるべくその方向へロープを引っ張りたいものです。その為に、どこに滑車をかけたら良いか、引き手の立ち位置は伐倒方向より、斜面の上が安全です。
ロープの固定は緩まずに、解きやすい方法で。
どこへ倒すかも受講生同士で、喧々諤々。
あっちがいい!こっちだろ!
 
     
倒したら切り口の確認。
一本ごとの作業を大切にすれば、一歩一歩上手くなります。
11時00分 枝払い・造材 ― 伐った木を集めるために邪魔になる枝を払い、使う長さに切りそろえます。
チェーンソーの重さは木に預けると楽になります。

はじめに空中に浮いている枝を払い、それを取り除き、次に切る枝が見えるようにしましょう。
キックバックなど思わぬ危険が潜んでいます。切る枝が見えるようにして作業します。
下側で幹を支えている枝は、切ったとたん木が倒れることが有りますので、ご注意、ご注意。
折り重なった木の作業は大変危険です。
同じ方向へ倒す場合は一本ごとに枝を払っておきましょう。
12時00分 昼食
13時00分 集材 ― 簡易集材機「ヒッパリダコ」で道路わきへ集めます。
No Photo  切った木を利用するときは林外へ運び出す必要があります。
使わなくても一箇所に集めると林内がすっきり、きれいになり、気持ちの良いものです。
しかし、集める時に残した木に傷をつけては元も子もありません。
どこへ集めるか?集める材がどこを通るか?その時に残した木の根元を傷めないか?ワイヤーは木にあたっていないか?
そんな「設計」が大事です。
14時00分 測量 ― 最近はGPSなどを使った測量もありますが、ここでは一番簡易なコンパス測量です。
密度管理で、ヘクタールあたりの本数を出しました。
実際の山の面積に当てはめる必要があります。
山主さんも自分の山の面積を確認してみては如何でしょうか。

測量の目的は面積を知るだけでは有りません。
ボランティアグループなどで作業するときには、そのエリアの境界をみんなが知ることが大事です。他人の山の木を切ってはいけません。作業前に確認し、周知しましょう。
それをすることによって、林内の荒れ具合など状況を知ることも出来ます。
15時00分 まとめ ― そして懇親会へ
三日間のまとめ。
これで終わりではなく、ここからがスタートです。
今回の受講生と記念写真。

三日間の講習は如何だったでしょうか?何か得るものがありましたか?
この三日間はこれからの作業の入り口です。実際の森林で作業するときにここで学んだことを思い出して、一本一本の木を大事に作業してください。
これからも、質問など何時でもお受けしますので、遠慮なくどうぞ。
皆さんのご活躍をお祈りしております。安全に、楽しく!