ながおか森林塾 2013コース

三日目 2013.06.22

今年の塾は天気に驚かされています。深夜からの豪雨が朝まで続き、かろうじて開始直前に晴れ間が見え始めました。
まだこずえにたまった雨水が降り注いでいましたので、講座の順番を入れ替えました。
天気の回復と交通渋滞で遅れている受講生を待って、少し遅れて開会です。

今日の講座内容は
伐倒 ----------- 前回に続いて安全確実な伐倒方法。
枝払い・造材 ---- 伐倒木を使うには枝を払って、定尺に切ります。
集材 ----------- 一人で運べる簡易集材機で一箇所に集めます。
測量 ----------- 施業エリアをコンパス測量し、パソコンを使って作図します。


9時45分 枝払い ― 伐倒よりも事故が多いと聞きます。折り重なった枝、幹の下側で支えている枝、安全に処理する方法です。
払う枝はよく見えるようにしてから切るとキックバックがおきる確率が減ります。  重いチェンソーは木や体に預けるようにします。
10時30分 造材 ― チェンソーをはさまれないように伐るには。切った後の木の動きを予測しなければいけません。
もっと腰を下ろしたほうが楽です。 後ろの木を切ってしまったり、キックバックが起きる危険があります。
常に山側に立って作業します。 斜めになっている木でも切り口は木の軸に対して直角になるように切ります。
11時30分 集材 ― 簡易集材機を使って、土場へ集めます。。
常に材と作業者から目を離さないようにします。  トビを使い、ルート上の障害物を避けたり、どかしたりして、抵抗を減らします。
12時30分 昼食
13時15分 測量 ― 施行エリアの面積がわからないと全体で何本伐ればよいかが出てきません。
方位角、上下角、斜距離を記録します。巻尺はたるみのないように。
14時15分 伐倒 ― 今回の講座を締めくくる伐倒です。前回のような係り木にならないようにするには。 
伐倒方向に横たわる木をどかします。そのままだと、爆発したように砕け飛んだり、伐倒木が跳ね上がったりして大変危険です。
受け口のT型定規が受け口の方向を指しています。目線はその方向とずれています。この差をなくすことが上達への道です。 逃げ足の速さに注目。まだ倒れて行く途中ですが、こんなに逃げています。特に枯れ木の場合は遠く離れましょう。
15時30分 全体の講評や感想など、そして懇親会へ
今日の一枚。朴の木の葉で風車を作りました。

今年のながおか森林塾は朝から天気にひやひやさせられましたが、何とか予定の内容をこなすことが出来ました。
今回の講座内容理解していただけたでしょうか?質問など何時でもお受けしますので、遠慮なくどうぞ。

また、今回の受講生には私たち「チーム木念人」のメンバーに加わっていただくことになりました。
来年はさらにパワーアップしたながおか森林塾をお送りできると思います。