ながおか森林塾 夏コース

二日目 2012.06.16

掟破りの雨になりました。森林塾の日は雨は降らないのがジンクスでしたが、強力な雨男(女)がいるのでしょう。
寝坊して遅刻の一人を待たずに、スタートです。(昨年のこの日も誰か遅刻したような気がします。)

今日の講座内容は
施行診断 --------- 前回の現況調査から今後どんな山に仕立ててゆくか、どのような施行をするかを考えます。
選木 ------------- 今回は「保残木マーク法」で、残す木、伐る木を決めます。
目立て ----------- 目立てを極めればチェンソーが別物に。
伐倒 ------------- いよいよ初めての伐倒。一人1-2本倒してもらいます。


8時55分 施行診断 ― 樹高や林齢などから現在の状況を知り、今後どのような手入れをしてゆくかを決めます。
タープの下で、前回の復習。 間伐や枝打ちをした結果、木はどう変わるか。 
現況調査のデータから、10年後の樹高や密度が予想できます。 寝坊していた受講生到着 
10時00分 選木 ― どの木を残すか、どの木を伐るか選びます。その基準は?
10m四方のプロット内に19本。残すのは7本だけ。 それでも、なかなか良い木がありません。
まっすぐなのですが、傷が入っています。残念。 抱きついてみると曲がりがよくわかります。
10時35分 受け口の復習 ― 3週間前にはじめて握ったチェンソー。落ち着いて、思い出してください。
まずは、前回の復習から。  キーワードは「水平」です。
斜め切りは、はじめに小さく作ると合わせ易いです。 なにやらすごいことになっていますね。
11時15分 伐倒 ― 雨の合間を狙って午後の予定を前倒ししました。初めての伐倒です。
倒す方向を確認。 受け口ははじめ小さめに作ります。
方向を確認しながら、修正します。
出来た受け口にバーをあわせ、追い口切りのたち位置を決めます。  追い口はツルの残り具合を確認しながら少しずつ伐り進めます。
見事に掛かり木になりました。 トビを使って掛かり木をはずします。
12時30分 昼食
13時15分 目立て ― ソーチェンの構造や各部の役割を理解し、目立ての実技へ。切れ味は変わりましたか?
目立てのひとつのコツは、チェンソーやカッターをしっかり固定し、姿勢を安定させることです。
目立て前後で、切れ味は変わったでしょうか? 中央はバックスロープになっていたカッター、その左右は修正したものです。
14時50分 伐倒 ― 2本目はどうでしょう。1本1本条件が違いますので、数をこなすのが大事です。
修正する時は切るというより、削る感じで。 追い口が高すぎるとツルの幅がわかりにくくなります。
??達成感でしょうか、反省会でしょうか。 やったね。
16時00分 次回の説明の後、解散

雨の合間を狙って、時間を変更したりしましたが、何とかすべての予定をこなすことが出来ました。まだジンクスは健在のようです。
「保残木マーク法」を理解できたでしょうか?質問など何時でもお受けしますので、遠慮なくどうぞ。

次回は、最終回「伐倒」のほか、集材と、簡易製材機のデモを行います。
そして、夜は懇親会です。卒業生の皆さんの参加もお待ちしています。