ながおか森林塾 夏コース

一日目 2012.05.26

「ながおか森林塾」の開催日はいつも晴天です。
ところが、昨日は雨。天気予報ではまったく心配が無かったので、不意打ちを食らったようです。
油断大敵ということでしょうか?でも、大丈夫。今日はいつもどおりのピーカンです。

今回は4名の方が受講されます。20代から60代まで、バラバラ。
今年の夏コースの始まりです。

今日の講座内容は
チェンソーの構造 ---- 各部の名称や構造、役割、エンジンのかけ方など基本を説明します。
丸太の玉切り -------- チェンソーに慣れましょう。上から切ったり、下から切ったり。
受け口の練習 -------- 伐倒のために一番重要な受け口を作る練習をします。
測量 --------------- 山林用のコンパスを使い、施業エリアの面積を測ります。
測樹 --------------- 森林の現状を知るために、胸高直径・樹高・樹齢・密度などを調べます。


    
9時00分 主催者挨拶とスタッフ・受講生の自己紹介
開講前から目立て講座が始まってしまいました。 今回の受講生は4名、うち一人が女性です。
  
9時10分 チェンソーについて ― 各部の名称や構造・仕組みについて知ってもらいます。
チェンソーは右利き用しかありません。持つ手が左右反対です。 前ハンドルの持つ位置によって水平とか斜めが決まります。
エンジンを掛けるときは、前ハンドルを左手で、後ハンドルを右足でしっかり固定しましょう。
9時35分 丸太切り ― 丸太を使って上から下から、切ってみます。
安定したフォームですね。 時には膝をついたりして、楽な姿勢で構いません。
上体を倒すよりは腰を下げたほうがよいでしょう。 落ち着いたフォームですが、斜めに切れています。目立てによってはこうなってしまうこともあります。
10時30分 受け口の練習 ― 木を伐る(倒す)のに最も重要なことは受け口をしっかり正確に作ることです。
水平切りはその名の通り、チェンソーを水平に構え、伐倒方向に正確に向けます。
斜め切りは45度以上で水平切りのラインと合せます。 方向や、水平斜めの合わせは何度でも確認しましょう。
12時00分 昼食
おいしく、貴重な品の差し入れがありました。「ぎ」のつく旬の食材でした。
12時45分 測量 ― 林業現場で使われる簡単なコンパスを使って測量実習です。
コンパスの構造と使い方を説明。 測定地点の取り方によってはこんなところもあります。
コンパスは水平に設置します。 ポールマンは大変です。
14時30分 測樹 ― 山の手入れを始めるには、まず現在の状況を知らなければなりません。10m四方のプロットをとって調べます。
直径巻尺を使ってプロット内の木の胸高直径を計ります。 上層に属する木の樹高を測ります。
釣竿を基準に、予想してみます。
切り倒して樹高と生枝下高を実測。予想は当たったでしょうか? 切り株から樹齢(林齢)を確認します。
15時45分 次回の説明の後、解散

昨年の秋コースの測量では散々な結果でしたが、今回は誤差0.67%というすばらしい結果でした。
今年一年、この調子でいけるといいですね。

次回は、今回の現況調査でわかったことから、どのような施業をするかの方針を決めます。
また、お待ちかねの伐倒です。