ながおか森林塾 秋コース

三日目 2011.10.08

今日は絶対よい天気。何の心配も要らない!・・・はずだったのが、ちょっとだけ(2−3分)パラついてきました。
いよいよ「初めての伐倒」。でもその前に、前回の測量結果の発表です。

今日の講座内容は
施行診断 --------- 前回の現況調査から今後どんな山に仕立ててゆくか、どのような施行をするかを考えます。
目立て ----------- よい刃がつくと、燃費・疲労は半減、気持ち良さ倍増です。
伐倒 ------------- 夏コースの現場より、太く高い木がそろっています。


9時00分 施行診断 ― 樹高や林齢などから現在の状況を知り、今後どのような手入れをしてゆくかを決めます。
前回の現況調査のデータから現在の状況を知り、今後どのような施行をしてゆくかを考えます。
「現況調査票」はこちら
「森林診断書」はこちら
 
測量結果です。左が受講生、誤差46%という悲惨な結果でした。夕方で少し暗くなってきたことも有り、見づらかったこともありますが、他にもたくさん原因がありそうです。右は別の日にスタッフが行ったものです。誤差0.6%。流石ですね。
10時00分 選木 ― どの木を残すか、どの木を伐るか選びます。その基準は?
「どの木を残すのか」が肝心で、そのためにはどの木を切るのか。 グルリと一周してみないとわかりません。
おいしそうなんだけどなあー
10時30分 目立て ― ソーチェンの構造や各部の役割を理解し、目立ての実技へ。
手作り模型と資料で説明。  本体やカッターをしっかり固定しましょう。
便利な道具があります。 「はなせば判る」年代ですね。
いろいろ試して、自分のスタイルを探しましょう。
目立てが出来たら試し切り。切り屑で成果を確認。
12時00分 昼食
次回の懇親会の紹介がありました。
12時50分 受け口の復習と追い口の練習
一回目から3週間たちました。何が大切か覚えていますか。・・・忘れてはいなかったようです。
前が下がっていますね。早目に自分の癖を掴みましょう。 次の「伐倒」を前に、係り木にならない狙いどころのお話。
13時30分 伐倒 ― お待たせしました、いよいよ初めての伐倒です。
水平と斜めの合わせ目はバーの下から覗かないと見えません。 初めてとは思えない、 落ち着いた構えですね。
何か獲物を狙ってるのでしょうか。 周りからよってたかって・・・
倒れる方向は受け口の方向で決まります。ここに時間をかけましょう。
受け口の方向があっているか、何度でも、いろいろな方法で確認します。
反対側のツルの残り具合をしっかり目で見て確認します。
そろそろ動き出すかな?逃げようかな? 係り木になりました。
重心の位置がわかりづらかったので、「くさび保険」をかけました。 ハンマーでくさびを叩いて、重心を移動します。
受け口の方向、ツルの残り方、すばらしい出来栄えです。
本当に初めてなんですか?
きっと教え方がうまいのですね。
16時00分 次回の説明の後、解散

怪我も無く、無事に各自2本づつ初めての伐倒を終えられました。
次回は「どちらへ倒そう」「どうやって倒そう」など受講生同士で相談しながらの伐倒です。
そして伐った木は何とか使いたいもの、その為にはどこかに集めなければ。簡易集材機を使った集材です。
さらに夜は懇親会。OBの皆さん、参加歓迎です。昼からでも夜だけでも、お待ちしています。