ながおか森林塾 夏コース

二日目 2011.06.18

チョッと雨が心配な「ながおか森林塾」夏コースの二日目です。
現場への道を間違えた方もいたようですが、何とか無事に定刻スタートです。

今日の講座内容は
施業診断 --------- 前回の現況調査から今後どんな山に仕立ててゆくか、どのような作業をするかを考えます。
目立て ----------- 目立てを極めればチェンソーが別物に。
伐倒 ------------- いよいよ初めての伐倒。一人1-2本倒してもらいます。


9時00分 施業診断 ― 樹高や林齢などから現在の状況を知り、今後どのような手入れをしてゆくかを決めます。
自身で作業するか、誰かに頼むかにかかわらず、どんな手入れをしてどんな山に育ててゆくかは、山主さんの特権です。現状を理解し、将来の姿をしっかり描いて決めましょう。
適正な込み具合は?残す本数は?「密度管理図」「樹高成長曲線」から算出します。
10時00分 選木 ― どの木を残すか、どの木を伐るか選びます。その基準は?
私たちは「保残木マーク法」。将来まで残す木を選び、それを邪魔する木を伐ります。
よい木の条件、まっすぐで、太くて、傷が無く、枝をたくさんつけている。そんな条件の揃った木を、残す本数分見つけるのはなかなか難しいです。
         
10時25分 目立て ― ソーチェンの構造や各部の役割を理解し、目立ての実技へ。
こんなカッターの模型を作ってみました。
ソーチェンやカッターの各部の形や役割を説明、うまく刃をつける目立てはどこが肝心かを説明。
目立て前の切る速さを測定。 切り屑も採っておきます。
チェンソーをしっかり固定します。 脇を締めてやすりをまっすぐに押し出します。
目立てするカッターもぐらつかないように固定します。 こんな便利な治具もあります。でも正しい使い方を。
ビフォア・アフターで「まあ、なんと言うことでしょう。」
11時40分 受け口追い口の復習 ― ソーチェンが切れるようになると受け口つくりのイメージも違うかもしれません。
目立てを終え、格段に切れるようになったチェンソーで、受け口つくりの復習です。
12時00分 昼食
本日は特別にトン汁の差し入れがありました。
ご馳走様でした。
完食しました。
昼休みの腹ごなしに、ワンタッチラダー。便利な道具です。でも、ちっと高価すぎますね。
13時00分 伐倒 ― お待たせしました、いよいよ初めての伐倒です。
倒す方向にポールを立てて、目安にします。ポール側から受け口を見ると方向が確認しやすいです。
水平と斜めの面はきれいにあわせましょう。 大成功で、満面の笑み。
連続写真で。ツルが蝶番だということを判っていただけると思います。
15時30分 雪折れで頭のない木の伐り方。 ― 頭の無い木は簡単そうに見えますが、とても危険です。
受け口は大きく開けましょう。 ツルは少なめにして、押したり、ロープで引き倒します。
16時00分 次回の説明の後、解散

少し雨がパラついたものの、無事に「夏コース」二回目を終えることが出来ました。
今回の講座内容理解していただけたでしょうか?質問など何時でもお受けしますので、遠慮なくどうぞ。
次回は、最終回「伐倒」「枝払い」「集材」です。