ながおか森林塾 入門コース

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二日目 2010.6.5

今日の講座内容は
   午前は、丸太を立てて受け口の練習 (水平切り、斜め切り、つるの残し方)
   午後は、立木を使い、掛かり木にならない伐倒方向の狙い方を学びます。

9時00分 集合。ストレッチ後林内へ。
9時15分 前回の復習 
忘れていませんか?受け口、追い口、つる。
9時30分 受け口の水平切りの練習 (伐倒方向を意識して、立ち位置、姿勢、目線など)
丸太を立てて、ひたすら水平切りの練習。この練習が後で効いてきます。 斜面では感覚が狂いますので要注意。
あまり硬くならずに! ポールの方向が倒す方向です。伐倒方向に対して何処に立つかが重要です。
切る位置が高いせいも有りますが、脇を閉めましょう。 前が下がっています。斜面に惑わされずに常に水平に。
叱られてしょんぼりしているわけではありません。(失礼) 休憩中でもいろいろ質問。
10時30分 受け口の斜め切りの練習 (水平切りからの流れ)
水平切りと斜め切りの合わせ目が伐倒方向を決めます。うまくいかないときは何度でも修正しましょう。 体を倒しすぎると向こう側を切りすぎたり、バーをはさまれたりします。
他の人のやり方も参考にしてください。 「人の振り見て、わが振り直せ」です。
「水平切り」から「斜め切り」へ、ハンドルを持つ左手の位置の違いを見てください。
もう切るところがありません。丸太選手交代です。 カスガイで固定しています。目立て練習の時にはカスガイ無しで切ってみましょうか?
11時30分 受け口の水平切りから追い口まで通して練習 (つるを意識して)
(1)水平切り : チェンソーの水平は出ているようです。よく見ると斜めに切込みが入っていますが、水平切りをやり直しているときの写真です。 (2)斜め切り : 上体が傾いていますが、受け口のラインは合っていますね。
(3)追い口切り : こちらも水平が出ています。 (4)つるの厚さ : 向こう側もしっかりと確認します。
12時00分 昼食
12時45分 午後はいよいよ伐倒、まずはお手本から
(1)この木を倒すにはどの方向が良いか?みんなでアッチだコッチだ。 (2)これくらいの隙間があるとして、真ん中を狙うのか?
(3)狙い場所は幹に惑わされずに、梢がどうなっているかで判断します。 (4)どうやっても掛かり木になるような場合は、次の手を考えて掛けます。これは掛かり木になった状態の写真です。
(5)予定どおり掛かり木にしたものをはずします。(4)の写真と切り口の違いを見てください。つるの片側を切って回転させ、はずしています。こういうテクニックは「実践コース」でやります。 (6)切り口を見ながら説明。掛かってしまうのではなく、次の手を考えて掛けることが重要です。
(7)受講生の出番です。生まれて初めての伐倒、ドキドキ! (8)大成功!受け口の向きもつるの残り方も満点でした。
13時30分 一人目の成功に続いて、順番に挑戦。
(1)水平切りと斜め切りの合わせを修正中です。一度でうまくいかなくても、ここで時間をかけてしっかり狙うことが後で楽をする最善策です。 (2)向かって右側(バーの先端)が下がっていました。向きが逢っていても水平が出ていないと倒れる方向は変わってしまいます。
(3)受け口をしっかり作った後は追い口切り。周りの人は安全な場所にいますか?気を抜いて見ていてはいけませんよ。 (4)重心があまり偏っていない場合、つるを適度に残すと伐っているうちに倒れたり矢を使ったりせずに、少し押すだけで倒れてくれます。
(5)倒れ始めたらすぐに非難。あらかじめ何処へ逃げるかを決めて、邪魔なものは片付けておきましょう。 (6)こちらも受け口、つる共に大成功。
13時45分 どんどん行きましょう。
(1)姿勢がいいですね。肩の力が抜けているようです。 (2)斜め切りをしていますが、(1)の水平切りと姿勢が崩れていません。ビューティフル。
(3)反対側へまわって追い口切り。チェンソーは腹(下側)を使うほうが力があるようです。 (4)つるの残り方を確認。左右同じ幅にします。
(5)重心が伐倒方向と逆だったため、チェンソーを挟まれました。二人で木を押して、一人がチェンソーを抜きます。もし、一人で作業していたら・・・! (6)切り口の確認。チェンソーがはさまれた跡がクッキリと付いていました。
14時15分 掛かり木になることを予想して、事前にロープを掛けました。 
(1)ぶり縄で登ってロープを掛けました。安全帯をつけましょう。 (2)方向の確認。チェンソーをつぶす気でしょうか?
(3)つるの確認。追い口が前下がりになっています。それにしてもチェンソーの刃は止まっていますよね。 (4)予定どおり掛かり木になりました。
(5)木の周りから非難して、ロープを引きます。 (6)着地成功。枝を払う前にロープをはずします。枝払いの方法は次回時間が取れるかどうか検討中です。
細いからといって侮ってはいけません。受け口を修正する余裕がありません。 伐倒後は必ず切り口の確認をしましょう。良い時も悪い時も、その原因をはっきりさせておきましょう。
15時00分 もう一度ロープを掛けました。
(1)受講生代表がぶり縄に挑戦。それにしても安全帯が・・・。 (2)ロープは滑車をとおして方向を変えています。三角形の内側には絶対入ってはいけません。
(3)ロープを引く人は常に伐倒者の動きに注意してください。 (4)予定通りの掛かり木です。
(5)切り口の確認。 イメージショット。ぽっかり空が開きました。
16時00分 解散 
午前中の練習の成果が、午後の伐倒に現れたようです。全員がほぼ完璧な出来具合でした。後はこれを忘れずに経験をつむことで、安全にらくらくと山の手入れが出来るでしょう。でも安心は禁物です。

次回(6月26日)は伐倒の続きと目立てを中心に行います